中野亜里と川根眞也は、1991年以来、婚姻届を出さずに事実婚夫婦を選択しました。中野亜里は結婚当時すでに4冊の本を著していました。また、毎年のようにベトナムを訪問していました。研究業績を守るため、また、パスポート名が変わるとホテルの予約時にトラブルが起きることを恐れ、自分の姓「中野」を持続することを希望しました。川根眞也も自分の姓を持続することを希望し、私たちは30年間事実婚夫婦で生活しました。
しかし、2021年1月9日に中野亜里(享年60歳)が亡くなった時、中野亜里には法的な近親者が中野亜里の妹だけでした。彼女は中野亜里の遺産はすべて自分のものであると主張し、川根眞也が中野亜里の預金から引き出したお金の全額の返金を求めて川根眞也を2022年3月17日裁判で訴えました。2025年2月21日に神戸地裁(河本寿一裁判官)は妹の主張を全面的に認め、事実婚夫婦の遺された配偶者である、川根眞也には遺贈分まで含めてゼロという判決を出しました。
この判決は事実婚の夫婦に対する不公平を示しています。現在の法律は事実婚の夫婦が正当な相続権を持つことを認めていません。これにより、事実婚のパートナーには何の保障もなく、生活共有の長年の年月や愛情を無視した形となります。
大阪高等裁判所に対し、事実婚の夫婦に正当な相続権を認める判決を求めます。また、夫婦同姓制度が憲法違反であるかどうかについての有識者の意見陳述の実施も求めます。
是非、裁判を傍聴に来て下さい。また、記者会見&報告集会にご参加下さい。
予定
10月30日(木) 14:00~ 第2回口頭弁論 大阪高裁82号法廷 担当裁判官 谷口安史、菊地浩明、大川潤子
控訴原告 川根眞也 代理人弁護士 白倉典武 紀藤正樹
控訴被告 中野●● 代理人弁護士 瀬合彩子 髙木宏治 長久嵩
同 14:30~15:45(予定) 記者会見&報告集会 大阪弁護士会館 号室未定
8月26日(火) 13:00~14:00頃、署名「結婚後も自分の姓で生きたい!事実婚の夫婦に正当な相続権を認めてください」10,247名を大阪高裁民事部に提出。
同 14:00~ 第1回口頭弁論 大阪高裁82号法廷 担当裁判官 谷口安史、菊地浩明、大川潤子
控訴原告 川根眞也 代理人弁護士 白倉典武 紀藤正樹
控訴被告 中野●● 代理人弁護士 瀬合彩子 髙木宏治 長久嵩
同 14:45~15:45(予定) 記者会見&報告集会 大阪弁護士会館 501号室